公開日:2022/12/19 最終更新日:2022/12/19

JVN#13075438
コーレル製 Roxio SAIB サービスによって登録される Windows サービスの実行ファイルパスが引用符で囲まれていない脆弱性

概要

コーレルが提供する Roxio SAIB サービスによって登録される Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません。

影響を受けるシステム

富士通クライアントコンピューティング製コンピュータに付属する次のソフトウェアが対象になります。

  • Roxio Creator LJB バージョン : 12.2、ビルド : 106B62B
  • Roxio Creator LJB バージョン : 12.2、ビルド : 106B63A
  • Roxio Creator LJB バージョン : 12.2、ビルド : 106B69A
  • Roxio Creator LJB バージョン : 12.2、ビルド : 106B71A
  • Roxio Creator LJB バージョン : 12.2、ビルド : 106B74A

詳細情報

コーレルが提供する Roxio SAIB サービスによって登録される Windows サービスでは、登録される実行ファイルのパスが引用符で囲まれていません (CWE-428)。

想定される影響

コーレルが提供する Roxio SAIB サービスによって登録される Windows サービスの実行ファイルパスに空白文字が含まれ、かつ引用符で囲まれていないため、空白文字までのパスを利用して、当該サービスの権限で不正なファイルが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
富士通株式会社 該当製品あり 2022/12/19 富士通株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.2
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:L/AC:L/Au:S/C:C/I:C/A:C
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

ユーザのシステムを攻撃する目的で作成されたソフトウェアが、攻撃者の意図する場所に配置されていることを前提として評価しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ラック 日野 遥 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-46662
JVN iPedia JVNDB-2022-000099

更新履歴

2022/12/19
[関連文書] を更新しました