公開日:2014/11/14 最終更新日:2014/11/14

JVN#89852154
iLogScanner におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

iLogScanner には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • iLogScanner V4.0

詳細情報

独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) が提供する iLogScanner は、ウェブサーバのアクセスログから攻撃と思われる痕跡を検出するためのツールです。iLogScanner には、解析結果を HTML ページに出力する際の処理に起因するクロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。

想定される影響

細工されたアクセスログファイルを解析することで、出力された HTML ページ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
iLogScanner オフライン版を使用しているユーザは、開発者が提供する情報をもとに最新版をダウンロードして利用してください。

開発者によると、iLogScanner オンライン版は既に対策済みとのことです。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) 該当製品あり 2014/11/14 独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2014.11.14における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報は漏えいしない
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用は阻害されない

Base Score:5.0

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき次の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 草野 一彦 氏、株式会社NTTネオメイト 水谷 真也 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-7248
JVN iPedia JVNDB-2014-000133

更新履歴

2014/11/14
独立行政法人情報処理推進機構 (IPA) のベンダステータスが更新されました