公開日:2018/08/31 最終更新日:2018/08/31

JVN#02037158
アタッシェケースにおいて任意のスクリプトを実行される脆弱性

概要

アタッシェケースには、任意のスクリプトが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • アタッシェケース ver.2.8.4.0 およびそれ以前 - CVE-2018-0674
  • アタッシェケース ver.3.3.0.0 およびそれ以前 - CVE-2018-0675

詳細情報

HiBARA Software が提供するアタッシェケースは、オープンソースのファイル暗号化ソフトです。アタッシェケースには、ATC ファイルと同一フォルダ内に細工された設定ファイル _AtcCase.ini が存在する場合、ATC ファイルの復号時に任意のスクリプトを実行可能な脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
HiBARA Software 該当製品あり 2018/08/31 HiBARA Software の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 塚本 泰三 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-0674
CVE-2018-0675
JVN iPedia JVNDB-2018-000095