公開日:2016/01/29 最終更新日:2016/01/29

JVN#03050861
CLUSTERPRO X におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性

概要

日本電気株式会社が提供する CLUSTERPRO X には、ディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CLUSTERPRO X 3.3 for Windows (内部Ver. 11.31) およびそれ以前
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Linux (内部Ver. 3.3.1-1) およびそれ以前
  • CLUSTERPRO X 3.3 for Solaris (内部Ver. 3.3.1-1) およびそれ以前

詳細情報

日本電気株式会社が提供する CLUSTERPRO X は、システムの高可用性 (HA) クラスタリングを実現するためのソフトウェアです。CLUSTERPRO X には、WebManager 機能に起因するディレクトリトラバーサルの脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品の WebManager 機能にアクセス可能な第三者によって、任意のファイルを取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • IP アドレスによるアクセス制限を有効にする
  • パスワードによるアクセス制限を有効にする

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
日本電気株式会社 該当製品あり 2016/01/29 日本電気株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:N/A:N
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

対策方法のワークアラウンドにあるアクセス制限を実施していない環境を想定して評価しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 坂井 祐介 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-1145
JVN iPedia JVNDB-2016-000015