公開日:2024/08/29 最終更新日:2024/08/29

JVN#08342147
WindLDRおよびWindO/I-NV4おける重要な情報の平文保存の脆弱性

概要

IDEC株式会社が提供するWindLDRおよびWindO/I-NV4には、重要な情報の平文保存の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • WindLDR Ver.9.1.0およびそれ以前
  • WindO/I-NV4 Ver.3.0.1およびそれ以前

詳細情報

IDEC株式会社が提供するWindLDRは、PLCプログラミングソフトウェアです。また、WindO/I-NV4はプログラマブル表示器の作画ソフトウェアです。
WindLDRおよびWindO/I-NV4には、重要な情報の平文保存(CWE-312)の脆弱性が存在します。

想定される影響

プロジェクトファイルを入手した攻撃者によって、PLCまたはプログラマブル表示器のユーザー認証情報を取得される可能性があります。結果として、PLCおよびプログラマブル表示器を乗っ取られることで、PLCおよびプログラマブル表示器を操作されたり、停止されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • WindLDR Ver.9.2.0
  • WindO/I-NV4 Ver.3.1.0

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N
基本値: 5.9
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

分析結果のコメント

認証情報を取得可能であることを一次的な影響であると評価し、完全性(I)および可用性(A)への影響を「なし (N)」と評価しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社トインクス 目黒 有輝 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-41716
JVN iPedia JVNDB-2024-000089