公開日:2015/01/30 最終更新日:2015/01/30

JVN#13566542
サイボウズ リモートサービスマネージャーにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

リモートサービスマネージャーには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • リモートサービスマネージャー 2.3.0 およびそれ以前
  • リモートサービスマネージャー 3.1.2 およびそれ以前

なお、リモートサービスマネージャー 3.1.2 に開発者が提供する修正プログラム (リモートサービスのHashDos対策の設定手順について) を既に適用している場合は、本脆弱性の影響を受けないとのことです。

詳細情報

サイボウズ株式会社が提供するリモートサービスマネージャーは、「サイボウズ リモートサービス」を利用して社内のサイボウズ製品などにアクセスするためのソフトウェアです。リモートサービスマネージャーには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

本脆弱性は、JVN#10319260 への対応が不十分であったため、あらためて修正されたものです。

想定される影響

リモートサービスマネージャーが稼働するサーバのリソースが枯渇する可能性があります。結果として、「サイボウズ リモートサービス」を使用できなくなる可能性があります。

対策方法

リモートサービスマネージャー 3.1.2 をお使いの場合:
設定変更を行なう
開発者が案内する手順 (リモートサービスのHashDos対策の設定手順について) に従い設定ファイル (server.xml) を変更してください。

リモートサービスマネージャー 3.1.1 およびそれ以前をお使いの場合:
最新版にアップデートし、設定変更を行なう
リモートサービスマネージャー 3.1.1 以降にアップデートした上で、開発者が案内する手順 (リモートサービスのHashDos対策の設定手順について) に従い設定ファイル (server.xml) を変更してください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
サイボウズ株式会社 該当製品あり 2015/01/30 サイボウズ株式会社 の告知ページ

参考情報

  1. Japan Vulnerability Notes JVN#10319260
    サイボウズ リモートサービスマネージャーにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.01.30における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報は漏えいしない
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さは損なわれない
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:7.1

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2014-7266
JVN iPedia JVNDB-2015-000001