公開日:2015/05/14 最終更新日:2015/05/14

JVN#18957556
Cacti における SQL インジェクションの脆弱性

概要

Cacti には SQL インジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Cacti 0.8.6e およびそれ以前

詳細情報

Cacti はネットワーク機器等から取得したデータをデータベースに蓄積しグラフ化するためのウェブアプリケーションです。Cacti には、graph.php において、ユーザから入力された local_graph_id の値の処理に起因する SQL インジェクションの脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品にログイン可能なユーザによって、任意の SQL コマンドを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

開発者によると、本脆弱性は 2005年にリリースされた Cacti 0.8.6f で修正されているとのことです。

ベンダ情報

ベンダ リンク
The Cacti Group, Inc. Cacti

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2015/05/14 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.05.14における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 単一の認証が必要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 一部の情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が部分的に阻害される

Base Score:6.5

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 福森 大喜 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-0916
JVN iPedia JVNDB-2015-000064