公開日:2025/10/15 最終更新日:2025/10/15

JVN#22713803
複数のRSUPPORT製品における安全でないDLL読み込みの脆弱性

概要

RSUPPORT株式会社が提供する複数の製品には、安全でないDLL読み込みの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

CVE-2025-26859

  • RemoteView PCアプリケーションコンソール 6.0.2より前のバージョン
CVE-2025-26860
  • RemoteCall Agent プログラム(サポートをする側(オペレーター))5.1.0より前のバージョン
CVE-2025-26861
  • RemoteCall Agent プログラム(サポートをする側(オペレーター))5.3.0より前のバージョン

詳細情報

RSUPPORT株式会社が提供する複数の製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • RemoteView PCアプリケーションコンソールにおけるファイル検索パスの制御不備(CWE-427
    • CVSS:4.0/AV:L/AC:L/AT:N/PR:N/UI:P/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 8.5
    • CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 7.8
    • CVE-2025-26859
  • RemoteCall Agent プログラム(サポートをする側(オペレーター))におけるファイル検索パスの制御不備(CWE-427
    • CVSS:4.0/AV:L/AC:L/AT:N/PR:N/UI:P/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 8.5
    • CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 7.8
    • CVE-2025-26860、CVE-2025-26861

想定される影響

攻撃者によって細工されたDLLを特定のフォルダに格納された場合、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

製品開発者は2017年に本件の対策を⾏った以下のバージョンをリリースしています。
CVE-2025-26859

  • RemoteView PCアプリケーションコンソール 6.0.2
CVE-2025-26860
  • RemoteCall Agent プログラム(サポートをする側(オペレーター))5.1.0
CVE-2025-26861
  • RemoteCall Agent プログラム(サポートをする側(オペレーター))5.3.0
自動アップデートの仕組みにより常に最新バージョンにアップグレードされるため、ユーザー側での操作は不要です。

CVE-2025-26859の影響を受ける「RemoteView PCアプリケーションコンソール」は、2023年1⽉31⽇にサービスが終了しています。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

本件は、2017年にIPAに報告され、JPCERT/CCが製品開発者との調整を開始しました。
製品開発者は2017年に本件の対策を行ったバージョンをリリースしています。
JPCERT/CCと製品開発者との調整は2025年に完了し、本JVNの公表に至りました。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

CVE-2025-26859
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:吉田 英二(Eiji James Yoshida)氏

CVE-2025-26860、CVE-2025-26861
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:英利 雅美 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2025-26859
CVE-2025-26860
CVE-2025-26861
JVN iPedia JVNDB-2025-000085