公開日:2012/06/11 最終更新日:2012/06/12

JVN#38163638
Flash Player における同一生成元ポリシー実装不備の脆弱性

概要

Flash Player には、同一生成元ポリシー実装不備の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Adobe Flash Player 11.2.202.235 およびそれ以前の Windows 版、Macintosh 版、Linux 版
  • Adobe Flash Player 11.1.115.8 およびそれ以前の Android 4.x 版
  • Adobe Flash Player 11.1.111.9 およびそれ以前の Android 3.x 版、Android 2.x 版

詳細情報

Flash Player が、Flash コンテンツを設置しているウェブサイトとは別のウェブサイトに設置されているコンテンツを参照する場合、参照されるウェブサイトがクロスドメインポリシーファイルによりアクセスを許可している必要があります。
Flash Player の SoundMixer.computeSpectrum() メソッドには、このクロスドメインポリシーファイルを使用する同一生成元ポリシーの実装に不備が存在します。

想定される影響

ウェブブラウザなどで再生中の音声波形データを、同一生成元ポリシーに反して取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2012.06.11における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社シマンテック 白石 三晃 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2012-0019
Adobe Flash Player の脆弱性 (APSB12-14) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2012-2038
JVN iPedia JVNDB-2012-000046

更新履歴

2012/06/12
[ベンダ情報]のベンダ名を修正しました。