公開日:2018/03/15 最終更新日:2018/03/15

JVN#39896275
PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版のインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版のインストーラには、DLL 読み込みに関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版 Ver. 5.1.26 およびそれ以前のインストーラ

詳細情報

株式会社セキュアブレインが提供する PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版は不正送金やフィッシング対策用のソフトウェアです。PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版のインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

想定される影響

インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。

対策方法

最新のインストーラーを使用する
開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用してください。
開発者によると、Windows 7 では Windows 7 のパッチ (KB2533623) を適用した後に、最新のインストーラを起動する必要があるとのことです。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはインストーラの起動時のみのため、既存のユーザは PhishWall クライアント Windows用 Firefox、Chrome版をアップデートする必要はありません。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
株式会社セキュアブレイン 該当製品あり 2018/03/15 株式会社セキュアブレイン の告知ページ

参考情報

  1. Japan Vulnerability Notes JVNTA#91240916
    Windows アプリケーションによる DLL 読み込みやコマンド実行に関する問題

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 7.8
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8

分析結果のコメント

ユーザのシステムを攻撃する目的で作成された DLL ファイルを、攻撃者の意図する場所にユーザが自ら配置することを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 合同会社セキュリティ・プロフェッショナルズ・ネットワーク 吉田 英二(Eiji James Yoshida) 氏、NTTセキュリティ・ジャパン株式会社 磯 侑斗 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-0552
JVN iPedia JVNDB-2018-000025