公開日:2020/06/24 最終更新日:2020/06/24

JVN#40039627
Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP において任意のコマンドが実行可能な脆弱性

概要

Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP には、特定の条件下で任意のコマンドが実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP Ver1.0.0.0

詳細情報

国税庁が提供する Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP は、e-Tax受付システムを Google Chrome または Microsoft Edge (Chromiumベース) で利用するための機能です。ユーザが Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP を動作させる際、第三者によって細工されたパラメータを Chrome拡張機能e-Tax受付システムAP に与え、COM オブジェクトが操作されることにより、結果として任意のコマンドが実行される可能性があります。

想定される影響

遠隔の第三者によって、任意のコマンドが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版の Chrome拡張機能へアップデートしてください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:L/I:L/A:L
基本値: 5.0
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 5.1
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 ucq 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-5601
JVN iPedia JVNDB-2020-000040