公開日:2016/05/27 最終更新日:2016/05/27

JVN#46888319
Japan Connected-free Wi-Fi における任意の API が実行可能な脆弱性

概要

エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社が提供する Japan Connected-free Wi-Fi には、任意の API が実行可能な脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Android 版 Japan Connected-free Wi-Fi 1.15.1 およびそれ以前
  • iOS 版 Japan Connected-free Wi-Fi 1.13.0 およびそれ以前で、2016年4月26日配信のコンテンツが未反映のもの

詳細情報

エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社が提供する Japan Connected-free Wi-Fi には、中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) によって任意の API が実行可能な脆弱性が存在します。

想定される影響

Android アプリケーションでは、アプリケーションの権限で使用可能な任意の API を実行される可能性があります。
iOS アプリケーションでは、iOS で使用可能な任意の API を実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
エヌ・ティ・ティ・ブロードバンドプラットフォーム株式会社 該当製品あり 2016/05/27

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
基本値: 5.6
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:H/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 5.1
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

分析結果のコメント

無線 LAN のアクセスポイントを設置した第三者によって、中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) が行われることを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社スプラウト 末房建太 氏、塩見友規 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2016-4811
JVN iPedia JVNDB-2016-000076