公開日:2022/05/09 最終更新日:2022/05/09
JVN#50337155
光洋電子工業製 Screen Creator Advance2 における認証回避の脆弱性
光洋電子工業株式会社が提供する Screen Creator Advance2 には、認証回避の脆弱性が存在します。
- Screen Creator Advance2 Ver.0.1.1.3 Build01 より前のバージョン
なお、開発者によると次の製品が本脆弱性の影響を受けるとのことです。
- HMI GC-A2シリーズ
- GC-A22W-CW
- GC-A24W-C(W)
- GC-A26W-C(W)
- GC-A24
- GC-A24-M
- GC-A25
- GC-A26
- GC-A26-J2
- 遠隔操作用アプリケーション
- Remote GC
光洋電子工業株式会社が提供する Screen Creator Advance2 は、同社製 HMI の画面開発ツールです。
Screen Creator Advance2 には、遠隔操作用アカウント名設定の検証不備に起因した認証回避の脆弱性 (CWE-807) が存在します。
遠隔操作用アプリケーションから HMI にアクセス可能な第三者によって、HMI 上で任意の操作を実行される可能性があります。結果として、HMI に保存されたデータが漏えい、削除、改ざんされたり、HMI を経由して機器を不正に操作されたりする可能性があります。
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。
- Screen Creator Advance2 Ver.0.1.1.3 Build01
開発者によると、遠隔操作機能を使用しない場合、次の回避策を適用することで本脆弱性の影響を回避することが可能とのことです。
- 遠隔操作機能の使用を停止する
- 遠隔操作許可設定を "True" から "False" に変更し、HMI に設定を上書きする
| ベンダ | リンク |
| 光洋電子工業株式会社 | GC-A2シリーズバージョンアップのお知らせ – 認証回避の脆弱性について |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値:
4.0
| 攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
|---|---|---|---|---|
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
| 必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
| ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
| スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
CVSS v2
AV:L/AC:L/Au:N/C:P/I:N/A:N
基本値:
2.1
| 攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
|---|---|---|---|
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) |
| 攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) |
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) |
この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
| JPCERT 緊急報告 |
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| JPCERT REPORT |
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| CERT Advisory |
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| CPNI Advisory |
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| TRnotes |
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| CVE |
CVE-2022-29518 |
| JVN iPedia |
JVNDB-2022-000029 |
