JVN#56210048
OS X におけるスリープモードからの復帰時の認証に関する問題
Apple が提供する OS X には、スリープモードから復帰する際の認証に関する問題が存在します。
- OS X Mavericks v10.9 より前のバージョン
- Apple Remote Desktop 3.7 より前のバージョン
Apple が提供する OS X には、スリープモードから復帰する際の認証に関する問題が存在します。この問題は、スリープモードからの復帰時に表示されるダイアログに入力された文字列の処理に起因するものです。
Apple Remote Desktop がフルスクリーンモードで使用され、リモート接続したままローカルの端末をスリープモードにしていた場合、スリープモードからの復帰時に表示されるダイアログに入力された文字列は、ローカルの端末ではなく接続先の端末に送信されます。結果として、接続先の端末上でコマンドが実行される可能性があります。
OS X と Apple Remote Desktop をアップデートする
開発者は OS X と Apple Remote Desktop のそれぞれに、この問題の対策版を提供しています。OS X および Apple Remote Desktop の両方を、最新版へアップデートしてください。
ベンダ | ステータス | ステータス 最終更新日 |
ベンダの告知ページ |
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Apple | 該当製品あり | 2015/11/13 |
本脆弱性対策情報の JVN 公表は、製品開発者が対応した時点から遅れ 2015/11/13 となりました。
迅速な JVN 公表を目指した 2010年度「情報システム等の脆弱性情報の取扱いに関する研究会」の提言を受け、2011年度より JPCERT/CC は新たな手順に従って製品開発者との調整を進めています。
2015.11.13における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)
評価尺度 | 評価値 | 説明 | ||
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攻撃元区分(AV) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) | 物理アクセスやローカル環境から攻撃可能 |
攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 中 (M) | 低 (L) | 攻撃成立に複雑な条件が必要 |
攻撃前の認証要否(Au) | 複数 (M) | 単一 (S) | 不要 (N) | 認証は不要 |
機密性への影響(C) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 一部の情報が漏えいする |
完全性への影響(I) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる |
可用性への影響(A) | なし (N) | 部分的 (P) | 全面的 (C) | システムの使用が部分的に阻害される |
Base Score:3.7
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: ナビプラス株式会社 サイバーリスク研究所 片山 昌樹 氏
JPCERT 緊急報告 |
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JPCERT REPORT |
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CERT Advisory |
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CPNI Advisory |
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TRnotes |
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CVE |
CVE-2013-5229 |
JVN iPedia |
JVNDB-2015-000177 |