公開日:2021/02/16 最終更新日:2021/03/05

JVN#58774946
FileZen における OS コマンドインジェクションの脆弱性
緊急

概要

株式会社ソリトンシステムズが提供する FileZen には、OS コマンドインジェクションの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • FileZen V3.0.0 から V4.2.7 までのバージョン
  • FileZen V5.0.0 から V5.0.2 までのバージョン

詳細情報

株式会社ソリトンシステムズが提供する FileZen は、ファイル受け渡し専用アプライアンスです。
FileZen には、OS コマンドインジェクション (CWE-78) の脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品の管理者アカウントを取得した遠隔の第三者によって、任意の OS コマンドを実行される可能性があります。

 

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のファームウェアをリリースしています。

  • FileZen V4.2.8
  • FileZen V5.0.3
ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減できます。
開発者は当該製品に対し、以下の対策を実施することを推奨しています。
  • 初期管理者アカウント「admin」を無効化する
  • システム管理者アカウントの ID および Password を変更する
  • システム管理者アカウントに対し、インターネットからのログオンができないよう設定する
詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
株式会社ソリトンシステムズ 該当製品あり 2021/03/05 株式会社ソリトンシステムズ の告知ページ

参考情報

  1. 情報処理推進機構(IPA)
    「FileZen」における OS コマンドインジェクションの脆弱性について(JVN#58774946)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 9.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:S/C:C/I:C/A:C
基本値: 9.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2021-0009
FileZenの脆弱性(CVE-2021-20655)に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20655
JVN iPedia JVNDB-2021-000015

更新履歴

2021/02/16
[参考情報]、[関連文書]を更新しました
2021/03/05
[対策方法] を更新しました
2021/03/05
株式会社ソリトンシステムズのベンダステータスが更新されました