公開日:2023/08/31 最終更新日:2023/08/31

JVN#60140221
i-PRO 製 VI Web Client における複数の脆弱性

概要

i-PRO株式会社が提供する VI Web Client には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • VI Web Client 7.9.6 より前のバージョン

詳細情報

i-PRO株式会社が提供する VI Web Client は、映像監視システム Video Insight のビデオ管理ソフトウェアです。VI Web Client には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • オープンリダイレクト (CWE-601) - CVE-2023-38574
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:N/I:L/A:N 基本値: 4.7
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 4.3
  • 反射型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2023-39938
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 6.1
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N 基本値: 4.3
  • View設定画面における格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2023-40535
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 5.4
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:N/I:P/A:N 基本値: 3.5
  • Map設定画面における格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2023-40705
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値: 5.4
    CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:N/I:P/A:N 基本値: 3.5

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 細工された URL にアクセスすることで、任意のウェブサイトにリダイレクトされ、フィッシングなどの被害にあう - CVE-2023-38574
  • 当該製品にログインした状態のユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2023-39938
  • 当該製品にログイン可能な第三者によって細工されたページを作成され、アクセスしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される - CVE-2023-40535、CVE-2023-40705

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
当該脆弱性は VI Web Client 7.9.6で修正されています。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、次の方が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
報告者: Michael Heinzl 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2023-38574
CVE-2023-39938
CVE-2023-40535
CVE-2023-40705
JVN iPedia JVNDB-2023-000089