公開日:2021/10/29 最終更新日:2021/10/29

JVN#60553023
ESET Cyber Security および ESET Endpoint シリーズにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

ESET Cyber Security および ESET Endpoint シリーズ (macOS 版) には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ESET Cyber Security 6.10.700 およびそれ以前
  • ESET Cyber Security Pro 6.10.700 およびそれ以前
  • ESET Endpoint Antivirus for macOS 6.10.910.0 およびそれ以前
  • ESET Endpoint Security for macOS 6.10.910.0 およびそれ以前

詳細情報

ESET Cyber Security および ESET Endpoint シリーズは、アンチウイルスソフトウェアです。ESET Cyber Security および ESET Endpoint シリーズ (macOS 版) には、サービス運用妨害 (DoS) (CWE-404) の脆弱性が存在します。

想定される影響

第三者によってサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受け、当該製品のアプリケーションとすべてのデーモンを停止させられる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した以下のバージョンをリリースしています。

  • ESET Cyber Security 6.11.2.0
  • ESET Cyber Security Pro 6.11.2.0
  • ESET Endpoint Antivirus for macOS 6.11.1.0
  • ESET Endpoint Security for macOS 6.11.1.0

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 5.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:L/AC:L/Au:S/C:N/I:N/A:P
基本値: 1.7
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA と開発者に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者:海城高等学校 周 廷叡 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-37850
JVN iPedia JVNDB-2021-000098