公開日:2015/05/27 最終更新日:2015/05/27

JVN#61328139
Apache Sling の Sling API コンポーネントおよび Servlets Post コンポーネントにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

Apache Sling の Sling API コンポーネントおよび Servlets Post コンポーネントには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Apache Sling API バージョン 2.2.0 およびそれ以前
  • Apache Sling Servlets Post バージョン 2.1.0 およびそれ以前

詳細情報

The Apache Software Foundation が提供する Apache Sling はオープンソースのウェブアプリケーションフレームワークです。
Apache Sling に含まれている API コンポーネントおよび Servlets Post コンポーネントには、エラーページや処理完了ページ生成処理に起因するクロスサイトスクリプティングの脆弱性 (CWE-79) が存在します。

想定される影響

ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、該当コンポーネントを対策済みのバージョンにアップデートしてください。

開発者の情報によると、次のバージョンで対策が行われています。

  • Apache Sling API 2.2.2
  • Apache Sling Servlets 2.1.2

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.05.27における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に何らかの条件が必要
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報は漏えいしない
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが部分的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用は阻害されない

Base Score:4.3

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ディー・エヌ・エー 森 槙悟 氏、杉山 俊春 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-2944
JVN iPedia JVNDB-2015-000069