公開日:2024/09/09 最終更新日:2024/09/09

JVN#67456481
Pgpool-IIにおける情報漏えいの脆弱性

概要

PgPool Global Development Groupが提供するPgpool-IIには、情報漏えいの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

次のバージョンの Pgpool-II が本脆弱性の影響を受けます。

  • 4.5.0から4.5.3までのバージョン(4.5系)
  • 4.4.0から4.4.8までのバージョン(4.4系)
  • 4.3.0から4.3.11までのバージョン(4.3系)
  • 4.2.0から4.2.18までのバージョン(4.2系)
  • 4.1.0から4.1.21までのバージョン(4.1系)
  • 4.0系のすべてのバージョン
  • 3.7系のすべてのバージョン
  • 3.6系のすべてのバージョン
  • 3.5系のすべてのバージョン
  • 3.4系のすべてのバージョン
  • 3.3系のすべてのバージョン
  • 3.2系のすべてのバージョン

詳細情報

Pgpool-IIは、PostgreSQLのクラスタ管理ツールです。Pgpool-IIのクエリキャッシュ機能には、情報漏えい(CWE-213)の脆弱性があります。

想定される影響

データベースユーザがクエリキャッシュにアクセスすることにより、本来そのユーザに取得が許可されていないテーブルのデータを取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は次のバージョンで修正されています。

  • Pgpool-II 4.5.4(4.5系)
  • Pgpool-II 4.4.9(4.4系)
  • Pgpool-II 4.3.12(4.3系)
  • Pgpool-II 4.2.19(4.2系)
  • Pgpool-II 4.1.22(4.1系)
Pgpool-II 3.2系から 4.0系まではサポートが終了しているため、修正版はリリースされません。
Pgpool-II 4.0系およびそれ以前のバージョンを使用している場合は、Pgpool-II 4.1系以降の最新バージョンへのアップグレードを検討してください。

ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
  • クエリキャッシュの利用を止める(memory_cache_enabled = off)

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
PgPool Global Development Group 該当製品あり 2024/09/09 PgPool Global Development Group の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-45624
JVN iPedia JVNDB-2024-000096