公開日:2018/09/13 最終更新日:2018/09/13

JVN#68528150
FXC 製の複数のネットワーク機器におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

FXC 製の複数のネットワーク機器には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • 管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5210/5218/5224 用ファームウェア Ver1.00.22 より前のバージョン
  • 管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5426F 用ファームウェア Ver1.00.06 より前のバージョン
  • 管理機能付レイヤ2スイッチ FXC5428 用ファームウェア Ver1.00.07 より前のバージョン
  • 給電機能付 (PoE) スイッチ FXC5210PE/5218PE/5224PE 用ファームウェア Ver1.00.14 より前のバージョン
  • 無線LANルータ AE1021/AE1021PE 用ファームウェアすべてのバージョン

詳細情報

FXC株式会社が提供する複数のネットワーク機器には、格納型のクロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。

想定される影響

悪意ある管理者が当該製品の管理画面に細工した入力を行った後、別の管理者がログインすると、ウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

管理機能付レイヤ 2 スイッチおよび給電機能付 (PoE) スイッチ製品への対応:
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。

無線LANルータ製品への対応:
ワークアラウンドを実施する
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • 当該製品の管理画面へのアクセスを、信頼できるメンバのみに制限する

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
FXC株式会社 該当製品あり 2018/09/13 FXC株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:H/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:A/AC:M/Au:S/C:N/I:P/A:N
基本値: 2.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 セキュリティ・ネットワーク領域 砂川 真範 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-0679
JVN iPedia JVNDB-2018-000097