公開日:2025/11/21 最終更新日:2025/11/21

JVN#77560819
LogStare Collectorにおける複数の脆弱性

概要

株式会社LogStareが提供するLogStare Collectorには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

CVE-2025-58097、CVE-2025-61949、CVE-2025-62189、CVE-2025-62687、CVE-2025-64299

  • LogStare Collector(Windows版)2.4.1およびそれ以前
  • LogStare Collector(Linux版)2.4.1およびそれ以前
CVE-2025-64695
  • LogStare Collector(Windows版)2.4.1およびそれ以前のインストーラ

詳細情報

株式会社LogStareが提供するLogStare Collectorには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • インストールディレクトリのファイルアクセス権設定が不適切(CWE-276
    • CVSS:4.0/AV:L/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:N/VI:H/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 6.8
    • CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:H/A:N 基本値 5.5
    • CVE-2025-58097
  • ユーザ管理機能における格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:A/VC:N/VI:N/VA:N/SC:L/SI:L/SA:N 基本値 4.8
    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N 基本値 5.4
    • CVE-2025-61949
  • ユーザアカウント作成におけるアクセス制限不備(CWE-863
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:L/UI:N/VC:N/VI:L/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 5.3
    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値 4.3
    • CVE-2025-62189
  • クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:A/VC:N/VI:H/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 6.9
    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:N/I:H/A:N 基本値 6.5
    • CVE-2025-62687
  • 送信データへの機微な情報の挿入(CWE-201
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:H/UI:N/VC:H/VI:N/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 6.9
    • CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値 4.9
    • CVE-2025-64299
  • インストーラにおけるファイル検索パスの制御不備(CWE-427
    • CVSS:4.0/AV:L/AC:L/AT:N/PR:N/UI:A/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 8.4
    • CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 7.8
    • CVE-2025-64695
    • 細工されたDLLファイルを危険なファイルと知らずにダウンロードしてインストーラと同じディレクトリに置き、その後、インストーラを実行した場合に本脆弱性の影響を受けます

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 管理者権限を持たない一般ユーザによって、当該製品のインストールディレクトリ内のファイルを操作され、管理者権限で任意のコードを実行される(CVE-2025-58097)
  • 細工されたユーザ情報が入力されている場合、当該製品の管理画面にログインしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2025-61949)
  • 管理者権限を持たない一般ユーザが、細工されたHTTPリクエストにより新規ユーザアカウントを作成する(CVE-2025-62189)
  • 当該製品にログインした状態のユーザが、細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる(CVE-2025-62687)
  • 管理者権限を持つユーザによって、他のユーザのパスワードハッシュを取得される(CVE-2025-64299)
  • インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される(CVE-2025-64695)

対策方法

CVE-2025-58097、CVE-2025-61949、CVE-2025-62189、CVE-2025-62687、CVE-2025-64299
アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートしてください。
本脆弱性は、次のバージョンで修正されています。

  • LogStare Collector(Windows版)2.4.2
  • LogStare Collector(Linux版)2.4.2
CVE-2025-64695
最新のインストーラを使用する
開発者から本脆弱性を修正したインストーラが提供されています。製品をインストールする際は最新版のインストーラを使用してください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 松本 一真 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2025-58097
CVE-2025-61949
CVE-2025-62189
CVE-2025-62687
CVE-2025-64299
CVE-2025-64695
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