公開日:2017/11/01 最終更新日:2017/11/01

JVN#79546124
OpenAM (オープンソース版) における認証回避の脆弱性

概要

OpenAM (オープンソース版) には、認証回避の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • OpenAM (オープンソース版)
OpenAM (オープンソース版の全てのバージョン)を SAML 2.0 の IdP として使用しているシステムにおいて、SP から送られてくる認証コンテキスト(AuthnContext) によって認証方式を切り替えている場合に、本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

OpenAM (オープンソース版) には、認証回避の脆弱性が存在します。

想定される影響

当該製品にログイン可能なユーザによって、一部の権限チェックを回避され、権限のないコンテンツにアクセスされる可能性があります。

対策方法

パッチを適用する
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社により、本脆弱性へのパッチが公開されています。
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社が提供する情報をもとに、修正パッチを適用してください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 該当製品あり 2017/11/01 オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 の告知ページ
富士通株式会社 該当製品無し 2017/11/01
株式会社オージス総研 該当製品あり 2017/11/01

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:L/A:L
基本値: 6.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:S/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: オープンソース・ソリューション・テクノロジ株式会社 岩片 靖 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-10873
JVN iPedia JVNDB-2017-000231

更新履歴

2017/11/01
株式会社オージス総研のベンダステータスが更新されました