公開日:2020/07/31 最終更新日:2020/07/31

JVN#84959128
Fanuc i Series CNC におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

Fanuc i Series CNC には、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • 組込みイーサネット 658M系列
    • FANUC Series 30i/31i/32i-B Plus
    • FANUC Series 30i/31i/32i/35i-B
    • FANUC Power Motion i-MODEL A
  • 組込みイーサネット 658A系列
    • FANUC Series 0i-MODEL F Plus
    • FANUC Series 0i-MODEL F
  • 組込みイーサネット 656E系列
    • FANUC Series 30i/31i/32i-MODEL A
  • 組込みイーサネット 658E系列
    • FANUC Series 0i-MODEL D
    • FANUC Series 0i-Mate D
  • 組込みイーサネット 656V系列
    • FANUC Series 0i-MODEL C
  • 組込みイーサネット 656A系列
    • FANUC Series 16i/18i/21i-MODEL B
    • FANUC Series 0i-MODEL B
  • 組込みイーサネット 656B系列
    • FANUC Series 16i/18i-WB
詳しくは、開発者が提供する情報 (要ログイン) をご確認ください。

詳細情報

ファナック株式会社が提供する Fanuc i Series CNC には、サービス運用妨害 (DoS) (CWE-400) の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によってサービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受け、他の機器へのアクセスが阻害される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者によりパッチやアップデートが提供されています。詳しくは開発者が提供する情報 (要ログイン) を参照してください。

ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

  • ファイアウォールを設置し、ネットワーク経由の外部機器からのアクセスを制限する

ベンダ情報

ベンダ リンク
ファナック株式会社 ファナック会員サイト (要ログイン)

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:A/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:P
基本値: 3.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: Industrial Control Security Laboratory of Qi An Xin Technology Group Inc. from China

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-12739
JVN iPedia JVNDB-2020-000050

更新履歴

2020/07/31
【謝辞】を追記し、【関連文書】の CVE を修正しました。