公開日:2024/11/27 最終更新日:2024/11/27

JVN#88385716
HAProxyにおけるHTTPリクエストスマグリングの脆弱性

概要

HAProxyには、HTTPリクエストスマグリングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • HAProxy 2.6系 2.6.18およびそれ以前のバージョン
  • HAProxy 2.8系 2.8.10およびそれ以前のバージョン
  • HAProxy 2.9系 2.9.9およびそれ以前のバージョン
  • HAProxy 3.0系 3.0.2およびそれ以前のバージョン

詳細情報

HAProxy Projectが提供するHAProxyのHTTP/3の実装には、不正な形式のHTTPヘッダーを受け入れる問題があり、この不正なヘッダーを含むリクエストをHTTP/1.1に準拠していないバックエンドサーバーへ転送した場合、HTTPリクエストスマグリング(CWE-444)攻撃に悪用される可能性があります。

想定される影響

本製品がACL(Access Control List)によってアクセス制限しているパスにアクセスされ、結果として機微な情報を取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は次のバージョンで修正されているとのことです。

  • HAProxy バージョン 2.6.19
  • HAProxy バージョン 2.8.11
  • HAProxy バージョン 2.9.10
  • HAProxy バージョン 3.0.3

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 5.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、下記の方が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
報告者: 株式会社FFRIセキュリティ 茂木裕貴 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-53008
JVN iPedia JVNDB-2024-000122