公開日:2022/06/14 最終更新日:2022/06/14

JVN#94363766
Cisco Catalyst 2940 シリーズ スイッチにおけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性

概要

Cisco Catalyst 2940 シリーズ スイッチには、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Cisco Catalyst 2940 シリーズ スイッチ 12.2(50)SY より前のファームウェアバージョン

詳細情報

Cisco Systems, Inc. が提供する Cisco Catalyst 2940 シリーズ スイッチの 12.2(50)SY より前のファームウェアには、ユーザ入力の扱いに不備があり、エラーページ生成処理にクロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。

本脆弱性は、2011年にリリースされた 12.2(50)SY で対策されています (Cisco bug id: CSCek36997)。また、当該製品は2015年に End-of-Support になっています。

想定される影響

当該製品を使用しているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される可能性があります。

対策方法

旧製品の使用を停止する、後継製品に移行する
開発者によると、当該製品はサポートを終了しているとのことです。
該当製品の使用停止および後継製品への移行が推奨されています。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

当該製品は2022年現在も製品流通が続いているため、JVN 公表に至りました。

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:N
基本値: 5.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 4.3
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: サイバーセキュリティ研究団 今岡陵 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-31734
JVN iPedia JVNDB-2022-000044