公開日:2022/05/09 最終更新日:2022/06/16

JVN#96561229
FUJITSU Network IPCOM の運用管理インタフェースにおける複数の脆弱性
緊急

概要

富士通株式会社が提供する FUJITSU Network IPCOM の運用管理インタフェースには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • IPCOM EX2シリーズ
  • IPCOM EXシリーズ
  • IPCOM VE2シリーズ
  • IPCOM VA2/VE1シリーズ

詳細情報

富士通株式会社が提供する FUJITSU Network IPCOM は統合ネットワークアプライアンスです。
FUJITSU Network IPCOM の操作時に使用する運用管理インタフェースには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • Web コンソールにおける OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2022-29516
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 9.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 10.0
  • コマンドラインインタフェースにおけるバッファオーバーフロー (CWE-120) - CVE-2020-10188
    当該製品では、既知の脆弱性を含む netkit-telnet が使用されています。
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 9.8
    CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C 基本値: 10.0

想定される影響

遠隔の第三者によって次のような影響を受ける可能性があります。

  • 任意の OS コマンドを実行される
  • 機微な情報を窃取されたり、改ざんされたりする
  • サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受ける

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。

  • IPCOM EX2シリーズ(V01L0x系) V01L05 NF0501
  • IPCOM EX2シリーズ(V01L20系) V01L20 NF0301
  • IPCOM EX2シリーズ(V02L21系) V02L21 NF0201
  • IPCOM EXシリーズ(E20系) E20L33 NF1101
  • IPCOM EXシリーズ(E30系) E30L11 NF0501
  • IPCOM VE2シリーズ V01L05 NF0303
  • IPCOM VA2/VE1シリーズ E20L33 NF0902
ワークアラウンドを実施する
以下のいずれかの回避策を適用することで、許可された運用管理端末以外からの不正なアクセスを防いでください。
  • 運用管理端末を配置する専用のネットワークを用意し、運用管理インタフェースへのアクセスをこのネットワークからのみに制限する
  • 個々の運用管理端末に対してアクセス許可を設定する
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
富士通株式会社 該当製品あり 2022/06/16 富士通株式会社 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2022-0013
FUJITSU Network IPCOMの運用管理インタフェースの脆弱性に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2022-29516
CVE-2020-10188
JVN iPedia JVNDB-2022-000030

更新履歴

2022/05/09
[関連文書] を更新しました
2022/05/19
[対策方法] を更新しました
2022/05/30
[対策方法] を更新しました
2022/06/03
[対策方法] を更新しました
2022/06/10
[対策方法] を更新しました
2022/06/16
[対策方法] を更新しました
2022/06/16
富士通株式会社のベンダステータスが更新されました