公開日:2021/05/10 最終更新日:2021/05/10

JVN#97554111
EC-CUBE におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性
緊急

概要

株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、クロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • EC-CUBE 4.0.0 から 4.0.5 まで

詳細情報

株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、クロスサイトスクリプティング (CWE-79) の脆弱性が存在します。
EC-CUBE の管理画面において、特定の操作を実行する際に任意のスクリプトが実行されます。

2021年5月10日現在、本脆弱性を悪用した攻撃がすでに確認されています。

 

想定される影響

当該製品で作成された EC サイトにおいて、攻撃者が特定の入力欄にスクリプトを入力することにより、EC サイトの管理者のブラウザ上で任意のスクリプトが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとにアップデートしてください。開発者から本脆弱性に対応した次のバージョンが提供されています。

  • 4.0.5-p1
パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとに差分ファイル (Hotfix パッチ) を適用してください。

参考情報

  1. 情報処理推進機構(IPA)
    「EC-CUBE」におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性について(JVN#97554111)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:R/S:C/C:L/I:L/A:L
基本値: 7.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P
基本値: 6.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2021-0022
EC-CUBEのクロスサイトスクリプティングの脆弱性(CVE-2021-20717)に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20717
JVN iPedia JVNDB-2021-000035

更新履歴

2021/05/10
【参考情報】および【関連情報】を更新しました。