公開日:2007/02/10 最終更新日:2007/02/10

JVNVU#276432
Trend Micro AntiVirus が細工された UPX 圧縮実行ファイルを適切に処理できない脆弱性

概要


Trend Micro AntiVirus には、細工された UPX 圧縮実行ファイルを適切に処理できない脆弱性があります。細工された UPX 圧縮実行ファイルをスキャン処理することにより、バッファオーバフローが発生し、結果として、任意のコードを実行される可能性があります。

影響を受けるシステム

  • Trend Micro AntiVirus のスキャンエンジン 8.000 および 8.300
    これらは Windows 版および Linux 版の製品に含まれています。
  • 詳しくはベンダの提供する情報をご参照ください。

詳細情報

想定される影響

遠隔の第三者によって、細工された UPX 圧縮実行ファイルを送付されることにより、システム権限で任意のコードを実行されたり、DoS 攻撃をされる可能性があります。

対策方法

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#276432
    Trend Micro AntiVirus fails to properly process malformed UPX packed executables

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2007.02.10における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 かなり高度な専門知識や運 (条件が揃う確率は低い) が必要

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CAN-2007-0851
JVN iPedia