公開日:2008/05/07 最終更新日:2008/08/25

JVNVU#596268
Wonderware SuiteLink における NULL ポインタ参照の脆弱性

概要

Wonderware SuiteLink には細工された TCP パケットを処理する際にサービス運用妨害 (DoS) を受ける可能性のある脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Wonderware SuiteLink version 2.0 Patch 01 より前のバージョン

詳細情報

Wonderware SuiteLink は制御系システムで用いられているプロトコルです。このプロトコルを実装した Wonderware SuiteLink Service(slssvc.exe)は、Windows 上のサービスとして 5413/tcp を使って通信を行います。

Wonderware SuiteLink Service(slssvc.exe) には TCP パケットの処理に問題があり、細工されたパケットを受け取るとサービスが停止する可能性があります。

想定される影響

遠隔の第三者によりサービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。

対策方法

アップデートする
本脆弱性への対策として Wonderware SuiteLink version 2.0 Patch 01 が提供されています。Wonderware SuiteLink のユーザは Wonderware Tech Alert 106 で詳細を確認の上、アップデートすることを推奨します。

参考情報

  1. [[US-CERT Vulnerability Note VU#596268
    Wonderware SuiteLink null pointer deference
  2. [[Core Security Advisory CORE-2008-0129
    Wonderware SuiteLink Denial of Service vulnerability

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2008.05.07における脆弱性分析結果

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 ユーザが何もしなくても脆弱性が攻撃される可能性がある
攻撃の難易度 ある程度の専門知識や運 (条件が揃う確率は高い) が必要
  • 中 - 高

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2008-2005
VU#596268
JVN iPedia JVNDB-2008-001354

更新履歴

2008/08/25
関連文書に JVN iPedia へのリンクを追加しました。