公開日:2020/06/03 最終更新日:2020/06/03

JVNVU#90630279
SWARCO TRAFFIC SYSTEMS 製 SWARCO CPU LS4000 に不適切なアクセス制御に関する脆弱性

概要

SWARCO TRAFFIC SYSTEMS 製 SWARCO CPU LS4000 には、不適切なアクセス制御に関する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CPU LS4000 G4 以降のすべての OS バージョン

詳細情報

SWARCO CPU LS4000 は、信号機のコントローラに組み込まれているチップソフトウェアです。SWARCO CPU LS4000 には、デバッグに使用するポートが存在し、認証なしでネットワーク経由の接続が可能です。その結果、機器へルート権限で接続可能な不適切なアクセス制御の脆弱性 (CWE-284) が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって、コントローラに接続している機器の操作が行われる可能性があります。

対策方法

パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。
 

ベンダ情報

ベンダ リンク
SWARCO TRAFFIC SYSTEMS SWARCO: Critical Vulnerability in CPU LS4000
Traffic Light Controllers

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-154-06)
    SWARCO CPU LS4000
  2. Recommended Practices | CISA
  3. Targeted Cyber Intrusion Detection and Mitigation Strategies (Update B) | CISA
  4. Recommended Practice: Defense in Depth
    Recommended Practice: Improving Industrial Control System Cybersecurity with Defense-in-Depth Strategies

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:H/I:H/A:H
基本値: 10.0
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-12493
JVN iPedia