公開日:2024/03/21 最終更新日:2024/03/21

JVNVU#90671953
Sangoma Technologies製CG/MG family driver cg6kwin2k.sysにおけるIOCTLに対する不十分なアクセス制御の脆弱性

概要

Sangoma Technologiesが提供するCG/MG family driver cg6kwin2k.sysには、IOCTLに対する不十分なアクセス制御の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • cg6kwin2k.sys 2.1.7.0より前のバージョン

詳細情報

Sangoma Technologiesが提供するCG/MG family driver cg6kwin2k.sysには、IOCTLに対する不十分なアクセス制御の脆弱性(CWE-782)が存在します。

想定される影響

管理者権限を持たないユーザが特定のIOCTLリクエストを行うことで、任意のハードウェアポートや物理アドレスに対するI/Oが可能となり、結果としてファームウェアの消去や改ざんをされる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者は、以下にて本脆弱性を修正したCG/MG family driverを提供しています。

  • Sangoma NaturalAccess Development Environment Release 9.0.9(NA-9.0.9-Server-2019_2022-80.amd64.exe)に含まれているcg6kwin2k.sys 2.1.7.0

ベンダ情報

ベンダ リンク
Sangoma Technologies Natural Access Software Download

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:L/I:H/A:N
基本値: 6.1
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: Broadcom Carbon Black 春山敬宏 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2024-29216
JVN iPedia