公開日:2023/06/06 最終更新日:2023/06/06

JVNVU#90812349
ケービデバイス製デジタルビデオレコーダにおける複数の脆弱性

概要

株式会社ケービデバイスが提供する複数のデジタルビデオレコーダ製品には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • KB-AHR04D 91110.1.101106.78より前のバージョン
  • KB-AHR08D 91210.1.101106.78より前のバージョン
  • KB-AHR16D 91310.1.101106.78より前のバージョン
  • KB-IRIP04A 95110.1.100290.78Aより前のバージョン
  • KB-IRIP08A 95210.1.100290.78Aより前のバージョン
  • KB-IRIP16A 95310.1.100290.78Aより前のバージョン

詳細情報

株式会社ケービデバイスが提供する複数のデジタルビデオレコーダ製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 不適切な認証(推測可能な認証情報)(CWE-287) - CVE-2023-30762
  • OSコマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2023-30764
  • ドキュメント化されていないデバッグ機能を有効化される問題 (CWE-912) - CVE-2023-30766

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該製品上で任意のOSコマンドを実行されたり、機器の設定を変更されたりする可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。

詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。

ベンダ情報

ベンダ リンク
株式会社ケービデバイス レコーダーのネットワーク攻撃に対するアップデートのお願い

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
基本値: 8.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

分析結果のコメント

CVE-2023-30762により入手した認証情報を用いて、当該機器上でOSコマンドが実行されることを想定しています。

謝辞

この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 森好樹 氏、丑丸逸人 氏、首浦大夢 氏、久保正樹 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2023-30762
CVE-2023-30764
CVE-2023-30766
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