公開日:2025/07/14 最終更新日:2025/07/14

JVNVU#90910360
Gigabyte製UEFIファームウェアモジュールにシステム管理モードのコールアウトの脆弱性

概要

GigabyteのファームウェアのUEFIモジュールには、システム管理モード(SMM)コールアウトの脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

影響を受けるシステムについては、CERT/CC VU#746790のVendor Informationを参照してください。

詳細情報

UEFIは、システム起動時に動作するファームウェアアーキテクチャの仕様です。UEFIは、低レベルのシステム操作を処理するために設計された、カーネルやハイパーバイザーよりも高い権限を持つCPUモードであるSMMを使用して、ハードウェアと直接通信を行います。
GigabyteのファームウェアのUEFIモジュールには、次の複数のSMMの脆弱性が存在します。

  • RBXレジスタの検証不備により、攻撃者がOcHeaderおよびOcDataポインターを制御可能な問題(CVE-2025-7029)
  • RBXおよびRCXから派生した関数ポインター構造体の検証不備により、攻撃者がFuncBlock経由で重要なフラッシュ操作を制御可能な問題(CVE-2025-7028)
  • 未検証のNVRAM変数SetupXtuBufferAddressのNVRAMのメモリ書き込み位置と、RBXレジスタに基づく攻撃者が制御するポインターからの書き込み内容とのダブルポインタ参照の脆弱性(CVE-2025-7027)
  • 攻撃者が制御するRBXレジスタが、CommandRcx0関数内で未検証のポインターとして使用される問題(CVE-2025-7026)

想定される影響

ローカルまたはリモートの管理者権限を持つ攻撃者によって、OSレベルの保護を回避してSMMで任意のコードを実行される

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、アップデートを適用してください。

ベンダ情報

参考情報

  1. Vulnerability Note VU#746790
    SMM callout vulnerabilities identified in Gigabyte UEFI firmware modules
  2. BRLY-DVA-2025-008
    Multiple SMM memory corruption vulnerabilities in SMM module on Gigabyte device (SMRAM write)
  3. BRLY-2025-009
    SMM memory corruption vulnerability in SMM module on Gigabyte device (SMRAM write)
  4. BRLY-DVA-2025-010
    Multiple SMM memory corruption vulnerabilities in SMM module on Gigabyte device (SMRAM write)
  5. BRLY-DVA-2025-011
    Multiple SMM memory corruption vulnerabilities in SMM module on Gigabyte device (SMRAM write)

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia