公開日:2019/03/01 最終更新日:2019/03/01

JVNVU#91054129
ウイルスバスター コーポレートエディションにおける複数の脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供するウイルスバスター コーポレートエディションには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • ウイルスバスター コーポレートエディション XG
  • ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0

詳細情報

トレンドマイクロ株式会社が提供するウイルスバスター コーポレートエディションには、コマンドインジェクション、情報漏えい、バッファオーバフロー、およびサービス運用妨害 (DoS) など複数の脆弱性が存在します。

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、遠隔の第三者によって、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 任意のコマンドを実行される - CVE-2017-11393, CVE-2017-11394
  • サーバ上の特定のファイルを取得される - CVE-2017-14083
  • 中間者攻撃 (Man-in-the-Middle attack) により、任意のコードを実行される - CVE-2017-14084
  • 特定の PHP ファイルが実行されている際に、PHP 情報を閲覧される - CVE-2017-14085
  • 不正なリクエストを送られることで、実行プロセスが予期せず停止する、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける - CVE-2017-14086
  • ホストヘッダを偽装され、任意のサイトへ誘導される - CVE-2017-14087
  • 任意のコードを実行される - CVE-2017-14088
  • 特定の EXE ファイルを実行されたり、停止されたりする、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける - CVE-2017-14089

対策方法

パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとに、パッチを適用してください。
開発者によると、次のビルド番号以降のパッチにおいて、各脆弱性への対策がされているとのことです。

CVE-2017-11393 および CVE-2017-11394 への対策を行ったパッチのビルド番号:

  • ウイルスバスター コーポレートエディション XG Critical Patch ビルド 1641
  • ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 Service Pack 1 Critical Patch ビルド 6392
CVE-2017-14083, CVE-2017-14084, CVE-2017-14085, CVE-2017-14086, CVE-2017-14087, CVE-2017-14088 および CVE-2017-14089 への対策を行ったパッチのビルド番号:
  • ウイルスバスター コーポレートエディション XG Critical Patch ビルド 1708
  • ウイルスバスター コーポレートエディション 11.0 Service Pack 1 Critical Patch ビルド 6426

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

TippingPoint Zero Day Initiative で公開されている次のアドバイザリ群が、本件に該当します。

ZDI-17-521 (CVE-2017-11394) ZDI-17-522 (CVE-2017-11393) ZDI-17-828 (CVE-2017-14088) ZDI-17-829 (CVE-2017-14088)

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2017-11393
CVE-2017-11394
CVE-2017-14083
CVE-2017-14084
CVE-2017-14085
CVE-2017-14086
CVE-2017-14087
CVE-2017-14088
CVE-2017-14089
JVN iPedia