公開日:2025/05/27 最終更新日:2025/05/27

JVNVU#91298012
OpenSSL x509アプリケーションにおける、拒否設定の代わりに信頼設定を付加してしまう問題(OpenSSL Security Advisory [22nd May 2025])

概要

OpenSSL Projectより、OpenSSL Security Advisory [22nd May 2025]("The x509 application adds trusted use instead of rejected use (CVE-2025-4575)")が公開されました。

影響を受けるシステム

  • OpenSSL 3.5.1より前の3.5系バージョン
バージョン3.5、3.4、3.3、3.2, 3.1および3.0のFIPSモジュールは本脆弱性の影響を受けません。
バージョン3.4、3.3、3.2、3.1、3.0、1.1.1および1.0.2は本脆弱性の影響を受けません。

詳細情報

深刻度-低(Severity:Low)
opensslコマンドラインツールのx509アプリケーションは、特定の用途における拒否の設定を証明書に付加する-addrejectオプションを指定した場合に、意図とは逆に信頼する設定を付加してしまいます(CWE-295CVE-2025-4575)。

opensslコマンドラインツールのx509アプリケーションで当該オプションを使用するユーザーのみが、この問題の影響を受けます。

想定される影響

拒否されるべき証明書が、信頼された証明書として扱われる可能性があります。

対策方法

アップデートする
2025年5月27日現在、本脆弱性を修正したリリースは提供されていません。
本脆弱性の深刻度は低と評価されており、OpenSSL 3.5系の次のリリースで修正される予定です。
OpenSSL gitリポジトリ上のソースコードでは、本脆弱性はすでに修正されています。

ベンダ情報

ベンダ リンク
OpenSSL Project OpenSSL Security Advisory [22nd May 2025]
Commit e96d224

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

関連文書

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