公開日:2015/02/16 最終更新日:2015/02/16

JVNVU#91424035
Microsoft Windows グループ ポリシーに脆弱性

概要

Microsoft Windows のドメインで構成されているクライアントのグループ ポリシーには、UNC パス上のサーバを認証しない脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Microsoft Windows RT 8.1
  • Microsoft Windows RT
  • Microsoft Windows 8.1
  • Microsoft Windows 8
  • Microsoft Windows 7
  • Microsoft Windows Vista
  • Microsoft Windows Server 2012 R2
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows Server 2008 R2
  • Microsoft Windows Server 2008
  • Microsoft Windows Server 2003
Microsoft Windows XP および Microsoft Windows 2000 も影響を受ける可能性があります。

詳細情報

Microsoft Windows のドメインで構成されているクライアントのグループ ポリシーには、UNC パス上のサーバを認証しない脆弱性が存在します。ネットワークに接続する際、グループ ポリシーはドメイン コントローラーから受け取ったログオン スクリプトを実行し、ポリシー データを適用します。サーバが認証そのものを要求しないため、攻撃者が制御しているネットワークに誘導されることで、任意のスクリプトを実行します。ドメイン コントローラーへの接続を確立するために Multiple UNC Provider (MUP) が UNC プロバイダを反復する手法により、インターネット上で UNC パスを解決する際、攻撃に使用される可能性があります。

詳細は、Microsoft が提供する情報 (マイクロソフト セキュリティ情報 MS15-011) をご参考ください。

想定される影響

遠隔の第三者によって、任意のコードを実行され、システムを乗っ取られる可能性があります。

対策方法

アップデートし、設定を変更する
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。管理者はグループ ポリシーの設定を変更する必要があります。

サポートが終了している Microsoft Windows XP および Microsoft Windows 2000、また、Microsoft Windows Server 2003 用の更新プログラムは提供されていません。
なお、Microsoft から、これらの製品に対するワークアラウンドや回避策は提示されていません。

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#787252
    Microsoft Windows domain-configured client Group Policy fails to authenticate servers

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.02.16における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 全ての情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:10.0

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-0008
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