公開日:2025/05/14 最終更新日:2025/05/14

JVNVU#91726405
アイ・オー・データ製ネットワーク接続ハードディスク「HDL-Tシリーズ」における複数の脆弱性

概要

株式会社アイ・オー・データ機器が提供するネットワーク接続ハードディスク「HDL-Tシリーズ」には、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • HDL-Tシリーズファームウェア Ver.1.21およびそれ以前
対象製品は次の通りです。
  • HDL-TC1
  • HDL-TC500
  • HDL-T1NV
  • HDL-T1WH
  • HDL-T2NV
  • HDL-T2WH
  • HDL-T3NV
  • HDL-T3WH

詳細情報

株式会社アイ・オー・データ機器が提供するネットワーク接続ハードディスク「HDL-Tシリーズ」には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • OSコマンドインジェクション(CWE-78
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:H/VI:H/VA:H/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 9.3
    • CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値 9.8
    • CVE-2025-32002
    • 本脆弱性は「Remote Link 3 機能」が有効な場合に影響を受けます
  • 重要な機能に対する認証欠如(CWE-306
    • CVSS:4.0/AV:N/AC:L/AT:N/PR:N/UI:N/VC:N/VI:L/VA:N/SC:N/SI:N/SA:N 基本値 6.9
    • CVSS:3.1/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:L/A:N 基本値 5.3
    • CVE-2025-32738

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。 

  • 遠隔の攻撃者によって、認証無しで任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-32002)
  • 遠隔の攻撃者によって、認証無しで当該製品の設定を変更される(CVE-2025-32738)

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
開発者によると、本脆弱性は次のバージョンで修正されています。

  • HDL-Tシリーズファームウェア Ver.1.22

ベンダ情報

ベンダ ステータス ステータス
最終更新日
ベンダの告知ページ
株式会社アイ・オー・データ機器 該当製品あり 2025/05/14 株式会社アイ・オー・データ機器 の告知ページ

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、下記の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社ゼロゼロワン 早川 宙也 氏、神野 亮 氏

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2025-32002
CVE-2025-32738
JVN iPedia