公開日:2023/08/01 最終更新日:2023/08/01

JVNVU#92193064
オムロン製CJシリーズおよびCS/CJシリーズのEtherNet/IPユニットにおけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

概要

オムロン製CJシリーズCJ2CPUユニットの内蔵EtherNet/IPポートおよびCS/CJシリーズEtherNet/IPには、サービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CJ2M CPUユニット
    • CJ2M-CPU3□ 内蔵EtherNet/IP部のユニットバージョン V2.18およびそれ以下
  • CJ2H CPUユニット
    • CJ2H-CPU6□-EIP 内蔵EtherNet/IP部のユニットバージョン V3.04およびそれ以下
  • CS/CJシリーズ EtherNet/IPユニット
    • CS1W-EIP21 V3.04およびそれ以下
    • CJ1W-EIP21 V3.04およびそれ以下
影響を受ける製品およびバージョンの確認方法は、開発者が提供する次のマニュアルを参照してください。
  • CJ シリーズ CJ2 CPU ユニット ユーザーズマニュアル ハードウェア編(SBCA-349)記載の「CJ2 CPU ユニットのユニットバージョン」
  • CS/CJシリーズ EtherNet/IP™ユニット ユーザーズマニュアル(SBCD-342)記載の「ユニットバージョン」

詳細情報

オムロン株式会社が提供するCJシリーズCJ2CPUユニットの内蔵EtherNet/IPポートおよびCS/CJシリーズEtherNet/IPには、指定されたタイプの入力の不適切な検証(CWE-1287)に起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって細工されたパケットを当該製品が受信することで、該当製品のユニットがサービス運用妨害(DoS)状態となる可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。
対策済ファームウェアの入手方法や更新方法についての詳細は、開発者もしくは製品購入元にお問合せください。

詳しくは、開発者が提供する情報を参照してください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2023-38744
JVN iPedia