公開日:2012/12/31 最終更新日:2013/01/16

JVNVU#92426910
Internet Explorer に任意のコードが実行される脆弱性
緊急

概要

Internet Explorer には、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Internet Explorer 6
  • Internet Explorer 7
  • Internet Explorer 8

詳細情報

Internet Explorer の mshtml CButton オブジェクトには、解放済みメモリ使用 (use-after-free) の脆弱性が存在します。

本脆弱性を使用した攻撃が観測されています。また、本脆弱性を使用した攻撃コードも公開されています。

想定される影響

細工された HTML ドキュメントや Office ファイル等を閲覧することで、任意のコードが実行される可能性があります。

対策方法

アップデートする
Microsoft が提供する情報をもとにアップデートを行ってください。

ワークアラウンドを実施する
本脆弱性を修正するセキュリティアップデートが提供されるまでの間、以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

参考情報

  1. US-CERT Vulnerability Note VU#154201
    Microsoft Internet Explorer CButton use-after-free vulnerability
  2. Japan Vulnerability Notes JVNTA13-015A
    Microsoft 製品における CVE-2012-4792 に対するアップデート

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2012.12.31における脆弱性分析結果  緊急

評価尺度 攻撃成立条件 評価値
攻撃経路 インターネット経由からの攻撃が可能
認証レベル 匿名もしくは認証なしで攻撃が可能
攻撃成立に必要なユーザーの関与 リンクをクリックしたり、ファイルを閲覧するなどのユーザ動作で攻撃される
攻撃の難易度 専門知識や運がなくとも攻撃可能

各項目の詳しい説明

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2013-0005
Microsoft Internet Explorer の脆弱性 (MS13-008) に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2012-4792
JVN iPedia

更新履歴

2013/01/04
対策方法に Microsoft Fix it の情報を追加しました。
2013/01/07
詳細情報と参考情報を更新し、JPCERT/CCからの補足情報を追記しました。
2013/01/15
対策方法、ベンダ情報、関連文書を更新しました。
2013/01/16
ベンダ情報と参考情報を更新しました。