公開日:2015/02/03 最終更新日:2015/02/03

JVNVU#93153088
SerVision HVG Video Gateway のウェブインターフェースに複数の脆弱性

概要

SerVision が提供する HVG Video Gateway のウェブインターフェースには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

影響を受けるバージョンは脆弱性によって異なります。詳しくは「詳細情報」をご確認ください。

別のパスやチャンネルを介した認証回避 (CWE-288)

  • HVG Video Gateway ファームウェアバージョン 2.2.26a78 より前のバージョン

不適切なアクセス制御 (CWE-284)
  • HVG Video Gateway ファームウェアバージョン 2.2.26a100 およびそれ以前

パスワードがハードコードされている問題 (CWE-259)
  • HVG Video Gateway ファームウェアバージョン 2.2.26a100 より前のバージョン

詳細情報

別のパスやチャンネルを介した認証回避 (CWE-288) および 不適切なアクセス制御 (CWE-284) - CVE-2015-0929
time.htm にアクセスすることで HVG Video Gateway の管理者権限を許可する Cookie を取得できるため、次のような影響が発生します。

  1. 第三者に認証を回避される可能性があります。この問題は、ファームウェアバージョン 2.2.26a78 およびそれ以降で修正されています。
  2. 当該製品にログイン可能なユーザに権限昇格される可能性があります。この問題は、最新版のファームウェアバージョン 2.2.26a100 でも修正されていないと報告されています。
パスワードのハードコーディング (CWE-259) - CVE-2015-0930
HVG Video Gateway にはパスワードがハードコードされているため、管理者権限でログインされる可能性があります。この問題は、ファームウェアバージョン 2.2.26a100 で修正されています。

想定される影響

遠隔の第三者によって、当該機器の管理者権限を取得される可能性があります。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアバージョンを 2.2.26a100 へアップデートしてください。
ただし、このバージョンでも、ログイン可能なユーザによる権限昇格の問題 (CVE-2015-0929) は修正されていないことに注意してください。

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#522460
    SerVision HVG Video Gateway web interface contains multiple vulnerabilities

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

2015.02.03における脆弱性分析結果(CVSS Base Metrics)

CVSSとは

評価尺度 評価値 説明
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N) ネットワーク経由でリモートから攻撃可能
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L) 攻撃成立に必要な条件はない
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N) 認証は不要
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 全ての情報が漏えいする
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) 情報の正確さや完全さが全面的に損なわれる
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C) システムの使用が全面的に阻害される

Base Score:10.0

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-0929
CVE-2015-0930
JVN iPedia