公開日:2021/06/28 最終更新日:2021/06/28

JVNVU#93414026
Philips 製 Interoperability Solution XDS に重要な情報の平文送信の脆弱性

概要

Philips 社が提供する Interoperability Solution XDS document sharing system には、重要な情報を平文で送信する脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • Interoperability Solution XDS document sharing system v2.5 から v3.11 まで
  • Interoperability Solution XDS document sharing system v2018-1 から v2021-1 まで

詳細情報

Philips 社が提供する Interoperability Solution XDS document sharing system は、医療用ドキュメント共有システムです。当該製品は TLS 経由で LDAP を構成し、かつドメインコントローラーから LDAP リフェラルを返された場合に、当該製品にて重要な情報を平文で送信(CWE-319、CVE-2021-32966)される脆弱性が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者により、LDAP の認証情報を読み取られる可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
開発者は次のワークアラウンドの適用を推奨しています。

  • TLS 経由で LDAP を利用している場合、LDAP サーバーで LDAP リフェラルを無効にする。
  • 当該製品からの検索要求に必要なデータを全て LDAP サーバーに保存する。

参考情報

  1. ICS Medical Advisory (ICSMA-21-175-01)
    Philips Interoperability Solution XDS

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:L/I:N/A:N
基本値: 3.7
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia