公開日:2021/04/21 最終更新日:2021/04/21

JVNVU#93491927
Apex One、Apex One SaaS およびウイルスバスター コーポレートエディションにおける複数の脆弱性
緊急

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する Apex One、Apex One SaaS およびウイルスバスター コーポレートエディションには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

CVE-2020-24556, CVE-2020-24557, CVE-2020-24558, CVE-2020-24562

  • Apex One 2019
  • Apex One SaaS
  • ウイルスバスターCorp. XG SP1
CVE-2020-24559
  • Apex One (for Mac)
  • Apex One SaaS (for Mac)

詳細情報

トレンドマイクロ株式会社が提供する Apex One、Apex One SaaS およびウイルスバスター コーポレートエディションには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 不適切なハードリンクの処理 (CWE-59) - CVE-2020-24556, CVE-2020-24559, CVE-2020-24562
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
  • アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2020-24557
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 7.8
  • 境界外読み取り (CWE-125) - CVE-2020-24558
    CVSS v3 CVSS:3.0/AV:L/AC:L/PR:L/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H 基本値: 5.5
なお、開発者によると、CVE-2020-24557 については、本脆弱性を悪用する攻撃が既に確認されているとのことです。

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 第三者によって管理者権限を取得され、任意のコードを実行される - CVE-2020-24556, CVE-2020-24559, CVE-2020-24562
  • 第三者によって、製品フォルダを操作してセキュリティを一時的に無効化されたり、Windows の特定機能を悪用されたり、権限昇格されたりする - CVE-2020-24557
  • 第三者によって、当該製品の複数のプロセスをクラッシュさせられる - CVE-2020-24558

対策方法

パッチを適用する
開発者が提供する情報をもとにパッチを適用してください。
開発者は本脆弱性の対策として次のパッチをリリースしています。

  • Apex One 2019 CP8422以降
  • Apex One (for Mac) 2019 Patch1
  • ウイルスバスターCorp. XG SP1 CP5702
開発者によると、Apex One SaaS および Apex One SaaS (for Mac) は 2020年8月のメンテナンスで修正済みとのことです。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告 JPCERT-AT-2021-0020
Trend Micro Apex One,Apex One SaaSおよびウイルスバスター コーポレートエディションの脆弱性(CVE-2020-24557)に関する注意喚起
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-24556
CVE-2020-24557
CVE-2020-24558
CVE-2020-24559
CVE-2020-24562
JVN iPedia

更新履歴

2021/04/21
[関連文書]を更新しました