公開日:2018/12/21 最終更新日:2019/01/04

JVNVU#93652047
横河電機製 Vnet/IP オープン通信ドライバにサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

横河電機株式会社が提供する Vnet/IPオープン通信ドライバには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • CENTUM CS 3000 (R3.05.00 から R3.09.50 まで)
  • CENTUM CS 3000 Small (R3.05.00 から R3.09.50 まで)
  • CENTUM VP (R4.01.00 から R6.03.10 まで)
  • CENTUM VP Small (R4.01.00 から R6.03.10 まで)
  • CENTUM VP Basic (R4.01.00 から R6.03.10 まで)
  • Exaopc (R3.10.00 から R3.75.00 まで)
  • PRM (R2.06.00 から R3.31.00 まで)
  • ProSafe-RS (R1.02.00 から R4.02.00 まで)
  • FAST/TOOLS (R9.02.00 から R10.02.00 まで)
  • B/M9000VP (R6.03.01 から R8.01.90 まで)
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

横河電機株式会社が提供する Vnet/IPオープン通信ドライバには、ドライバの受信処理に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 (CWE-399) が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者から送られた大量のパケット処理する際にサービス運用妨害 (DoS) 状態となり、Vnet/IPオープン通信ドライバの通信機能が停止する可能性があります。

対策方法

アップデートする
次の製品を使用している場合は、最新版にアップデートしてください。

  • CENTUM CS 3000 (R3.05.00 から R3.09.50 まで)
  • CENTUM CS 3000 Small (R3.05.00 から R3.09.50 まで)
  • CENTUM VP (R4シリーズの全リビジョン)
  • CENTUM VP Small (R4シリーズの全リビジョン)
  • CENTUM VP Basic (R4シリーズの全リビジョン)
  • Exaopc (R3.10.00 から R3.60.00 まで)
  • PRM (R2.06.00 から R3.04.00 まで)
  • ProSafe-RS (R1, R2シリーズの全リビジョン)
  • FAST/TOOLS (R9.02.00 から R9.03.00 まで)
  • B/M9000VP (R6.03.01 から R8.01.90 まで)
パッチを適用する
次の製品を使用している場合は、それぞれの製品に対応したパッチを適用してください。
  • CENTUM VP (R5シリーズの全リビジョンおよび R6.03.10以前のR6シリーズ)
  • CENTUM VP Small (R5シリーズの全リビジョンおよび R6.03.10以前のR6シリーズ)
  • CENTUM VP Basic (R5シリーズの全リビジョンおよび R6.03.10以前のR6シリーズ)
  • Exaopc (R3.70.00 から R3.75.00 まで)
  • PRM (R3.05.00 から R3.31.00 まで)
  • ProSafe-RS (R3シリーズの全リビジョンおよび R4.02.00以前のR4シリーズ)
  • FAST/TOOLS (R9.04.00 から R9.05.00 までおよび R10.02.00以前のR10シリーズ)
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

  1. ICS-CERT Advisory (ICSA-19-003-02)
    Yokogawa Vnet/IP Open Communication Driver

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C
基本値: 7.8
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者および米国 ICS-CERT との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2018-16196
JVN iPedia

更新履歴

2019/01/04
参考情報に ICS-CERT Advisory へのリンクを追加しました