公開日:2015/12/11 最終更新日:2015/12/11

JVNVU#93831077
Buffalo WZR-600DHP2 に不十分なランダム値を使用している問題

概要

Buffalo が提供する無線 LAN ルータ WZR-600DHP2 には、不十分なランダム値を使用している問題が存在します。

影響を受けるシステム

  • WZR-600DHP2 firmware version 2.09
  • WZR-600DHP2 firmware version 2.13
  • WZR-600DHP2 firmware version 2.16
それ以外のファームウェアバージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性があります。

詳細情報

不十分なランダム値の使用 (CWE-330) - CVE-2015-8262
WZR-600DHP2 から送信される DNS クエリのソースポート番号は固定されています。また、DNS クエリに使われる TXID は 0x0002 ずつ増加するようになっており、外部から予測可能です。攻撃者は、DNS スプーフィングにより、LAN 内の端末を悪意のあるサーバに誘導することが可能です。

想定される影響

遠隔の攻撃者によって DNS レスポンスを偽装され、LAN 内の端末を悪意のあるサーバに誘導される可能性があります。

対策方法

2015年12月11日現在、対策方法は不明です。

ベンダ情報

ベンダ リンク
Buffalo Americas, Inc. AirStation Extreme N600 Router

参考情報

  1. CERT/CC Vulnerability Note VU#646008
    Buffalo AirStation Extreme N600 Router WZR-600DHP2 uses insufficiently random values for DNS queries

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:L/A:N
基本値: 5.8
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)
CVSS v2 AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:P/A:N
基本値: 5.0
攻撃元区分(AV) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 中 (M) 低 (L)
攻撃前の認証要否(Au) 複数 (M) 単一 (S) 不要 (N)
機密性への影響(C) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
完全性への影響(I) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)
可用性への影響(A) なし (N) 部分的 (P) 全面的 (C)

謝辞

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2015-8262
JVN iPedia