公開日:2023/03/23 最終更新日:2023/03/23
JVNVU#94632906
OpenSSLのX.509ポリシー制限の検証における過剰なリソース消費の問題
OpenSSLのポリシー制限が含まれているX.509証明書チェーンの検証においてリソースが過剰に消費される問題があります。
- OpenSSL 3.1、3.0、1.1.1、1.0.2
OpenSSL Projectより、Excessive Resource Usage Verifying X.509 Policy Constraints (CVE-2023-0464)が公開されました。
OpenSSLには、次の脆弱性が存在します。
深刻度 - 低(Severity: Low)
OpenSSLのポリシー制限が含まれているX.509証明書チェーンの検証においてリソースが過剰に消費される問題があります。
ポリシー処理はデフォルトで無効になっており、コマンドラインユーティリティに「-policy」引数を渡すか、「X509_VERIFY_PARAM_set1_policies()」関数を呼び出すことにより有効にできます。
攻撃者によって細工された計算リソースを過剰に消費する証明書チェーンを処理させられることで、サービス運用妨害(DoS)攻撃を受ける可能性があります。
修正を適用する
開発者によると、本脆弱性の深刻度が低であるため、2023年3月23日現在、正式リリースは提供されておらず、以下のコミットで修正されているとのことです。
- commit 2017771e(3.1ユーザ向け)
- commit 959c59c7(3.0ユーザ向け)
- commit 879f7080(1.1.1ユーザ向け)
- commit 2dcd4f1e(1.0.2プレミアムサポートカスタマ向け)
- OpenSSL 3.1.1(3.1ユーザ向け)
- OpenSSL 3.0.9(3.0ユーザ向け)
- OpenSSL 1.1.1u(1.1.1ユーザ向け)
- OpenSSL 1.0.2zh(1.0.2プレミアムサポートカスタマ向け)