公開日:2021/12/24 最終更新日:2021/12/24

JVNVU#95192472
コニカミノルタ製複合機および印刷システムにおける複数の脆弱性

概要

コニカミノルタ製複合機および印刷システムには、複数の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

影響を受ける製品およびバージョンは広範囲に及びます。
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

詳細情報

コニカミノルタ株式会社が提供する複合機および印刷システムには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 不適切な認証処理 (CWE-863) - CVE-2021-20868
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:A/AC:H/PR:H/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 4.2
  • 認証処理の欠如 (CWE-200) - CVE-2021-20869
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 5.3
  • 例外状態の不適切な処理 (CWE-755) - CVE-2021-20870
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:H/PR:N/UI:R/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 4.0
  • 認証処理の欠如 (CWE-200) - CVE-2021-20871
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:A/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:N/A:N 基本値: 5.3
  • 保護メカニズムの不適切な実装 (CWE-693) - CVE-2021-20872
    CVSS v3 CVSS:3.1/AV:P/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H 基本値: 6.4

想定される影響

  • 外部サーバー認証を有効にしている場合に、管理者権限を持ったユーザーからの特定のSOAPメッセージにより、設定されているユーザー認証情報を取得される - CVE-2021-20868
  • LDAPサーバーによる外部認証を設定している場合に、特定のSOAPメッセージにより、設定されているユーザー認証情報の一部を取得される - CVE-2021-20869
  • スキャン送信がネットワークエラーで中断しスキャンジョブがタイムアウトする前にHDDを取り出すことで、残されているスキャン画像データを取得される - CVE-2021-20870
  • FTP、SMB、WebDAVなど認証情報の登録が必要なスキャン宛先を複合機のアドレス帳に登録している場合に、特定のSOAPメッセージにより、登録されている認証情報を取得される - CVE-2021-20871
  • ファームウェア整合性検証処理が迂回され、不正なファームウェアをインストールされる - CVE-2021-20872

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、対策済みファームウェアにアップデートしてください。
開発者によると、ファームウェアの適用は、リモートメンテナンスまたはカスタマーエンジニアの訪問時に順次実施されるとのことです。

ワークアラウンドを実施する
次の回避策を適用することで、本脆弱性を軽減することが可能です。

  • HDD/SSDを暗号化する
  • 管理者パスワードを初期設定のままにせず、推測されにくいものに変更する
  • プライベートIPアドレスを設定しファイアーウォールを設置するなどして、外部からの不正なアクセスを防ぐ
  • 各製品ごとに提供されているセキュリティ機能を設定する
詳しくは、開発者が提供する情報をご確認ください。

参考情報

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2021-20868
CVE-2021-20869
CVE-2021-20870
CVE-2021-20871
CVE-2021-20872
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