公開日:2020/12/10 最終更新日:2020/12/11

JVNVU#95638588
三菱電機製 MELSEC iQ-F シリーズにおけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-F シリーズ FX5U(C) CPU ユニットには、サービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

  • FX5U(C) CPU ユニット ファームウェアバージョン 1.060 およびそれ以前

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-F シリーズ FX5U(C) CPU ユニットには、例外的な状況に対する確認や処理が不適切な問題 (CWE-703) に起因するサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性が存在します。

想定される影響

攻撃者によって細工された ARP パケットを受信した場合、CPU ユニットでエラーが発生し、プログラム実行および通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があります。
なお、復旧には CPU ユニットのリセットが必要です。

対策方法

アップデートする
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアバージョン 1.061 またはそれ以降にアップデートしてください。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-345-01)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-F Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:C/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.4
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-5665
JVN iPedia

更新履歴

2020/12/11
【タイトル】、【概要】、【詳細情報】を修正し、【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。