公開日：2021/09/02 最終更新日：2021/09/03
JVNVU#95792804
ジェイテクト製TOYOPUCシリーズにおける制限またはスロットリング無しのリソースの割り当ての脆弱性
株式会社ジェイテクトが提供するTOYOPUC PLCには、制限またはスロットリング無しのリソースの割り当ての脆弱性が存在します。
- TOYOPUC-PC10シリーズ
- PC10G-CPU TCC-6353 全バージョン
- PC10GE TCC-6464 全バージョン
- PC10P TCC-6372 全バージョン
- PC10P-DP TCC-6726 全バージョン
- PC10P-DP-IO TCC-6752 全バージョン
- PC10B-P TCC-6373 全バージョン
- PC10B TCC-1021 全バージョン
- PC10B-E/C TCU-6521 全バージョン
- PC10E TCC-4637 全バージョン
- PC10PE TCC-1101 全バージョン
- PC10PE-1616P TCC-1102 全バージョン
- EF10 TCU-6982 全バージョン
- TOYOPUC-Plusシリーズ
- Plus CPU TCC-6740 全バージョン
- Plus EX TCU-6741 全バージョン
- Plus EX2 TCU-6858 全バージョン
- Plus EFR TCU-6743 全バージョン
- Plus EFR2 TCU-6859 全バージョン
- Plus 2P-EFR TCU-6929 全バージョン
- Plus BUS-EX TCU-6900 全バージョン
- TOYOPUC-PC3J/PC2Jシリーズ
- FL/ET-T-V2H THU-6289 全バージョン
- 2PORT-EFR THU-6404 全バージョン
- TOYOPUC-Nanoシリーズ
- Nano 10GX TUC-1157 全バージョン
- Nano CPU TUC-6941 全バージョン
- Nano 2ET TUU-6949 全バージョン
- Nano Safety TUC-1085 全バージョン
- Nano Safety RS00IP TUU-1086 全バージョン
- Nano Safety RS01IP TUU-1087 全バージョン
株式会社ジェイテクトが提供するTOYOPUC PLCは、プログラマブルロジックコントローラ（PLC）です。
TOYOPUC PLCには制限またはスロットリング無しのリソースの割り当ての脆弱性（CWE-770、CVE-2021-33011）が存在します。
ICMP flood攻撃を受けた場合、遠隔の第三者によって当該製品間のEthernet通信を遮断される可能性があります。この通信の遮断は、ICMP flood攻撃を受けている間継続します。本脆弱性は、PLCのシーケンス制御に影響はありません。
ワークアラウンドを実施する
開発者によると、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能とのことです。
- 当該システムのネットワークをファイアウォール等で業務ネットワークから分離して運用する
- 外部からのアクセスが必要な場合、VPN等の安全な方法でアクセスする。VPNソフトウエアは最新の状態に保つ。
- 制御システム機器のネットワークへの接続を最小限にし、インターネットに直接接続しない
- LANポートロックを使い許可されていないデバイスからの接続を阻止する
| ベンダ | リンク |
| 株式会社ジェイテクト | 脆弱性に関する情報(TOYOPUC製品のイーサネット機能におけるサービス拒否（DoS）の脆弱性について) |
CVSS v3
CVSS:3.0/AV:A/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
基本値:
4.3
| 攻撃元区分(AV) | 物理 (P) | ローカル (L) | 隣接 (A) | ネットワーク (N) |
|---|---|---|---|---|
| 攻撃条件の複雑さ(AC) | 高 (H) | 低 (L) | ||
| 必要な特権レベル(PR) | 高 (H) | 低 (L) | 不要 (N) | |
| ユーザ関与レベル(UI) | 要 (R) | 不要 (N) | ||
| スコープ(S) | 変更なし (U) | 変更あり (C) | ||
| 機密性への影響(C) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 完全性への影響(I) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) | |
| 可用性への影響(A) | なし (N) | 低 (L) | 高 (H) |
- 2021/09/03
- [参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました
