公開日:2020/11/19 最終更新日:2020/11/20

JVNVU#95980140
三菱電機製 MELSEC iQ-R シリーズにおけるリソース枯渇の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズには、リソース枯渇の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

MELSEC iQ-R シリーズのユニットのうち、次の製品形名とファームウェアバージョンのものが影響を受けます。

  • R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "19" およびそれ以前
  • R04/08/16/32/120 (EN) CPU ファームウェアバージョン "51" およびそれ以前
  • R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "22" およびそれ以前
  • R08/16/32/120PCPU 全バージョン
  • R08/16/32/120PSFCPU 全バージョン
  • RJ71EN71 ファームウェアバージョン "47" およびそれ以前
  • RJ71GF11-T2 ファームウェアバージョン "47" およびそれ以前
  • RJ72GF15-T2 ファームウェアバージョン "07" およびそれ以前
  • RJ71GP21-SX ファームウェアバージョン "47" およびそれ以前
  • RJ71GP21S-SX ファームウェアバージョン "47" およびそれ以前
  • RJ71C24 (-R2/R4) 全バージョン
  • RJ71GN11-T2 全バージョン

詳細情報

三菱電機株式会社が提供する MELSEC iQ-R シリーズのユニットには、リソース枯渇の脆弱性 (CWE-400) が存在します。

想定される影響

遠隔の第三者によって細工された SLMP パケットを受信することで次のような影響を受ける可能性があります。

  • CPU ユニットの場合、エラーが発生し、プログラムの実行および通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる
  • CPU ユニット以外の場合、ユニット経由の通信がサービス運用妨害 (DoS) 状態となる
なお、復旧にはリセットが必要です。

対策方法

アップデートする
次に示す製品に関しては、アップデートが提供されています。製品開発者が提供する情報をもとにアップデートしてください。

  • R00/01/02CPU ファームウェアバージョン "20" およびそれ以降
  • R04/08/16/32/120 (EN) CPU ファームウェアバージョン "52" およびそれ以降
  • R08/16/32/120SFCPU ファームウェアバージョン "23" およびそれ以降
  • RJ71EN71 ファームウェアバージョン "48" およびそれ以降
  • RJ71GF11-T2 ファームウェアバージョン "48" およびそれ以降
  • RJ72GF15-T2 ファームウェアバージョン "08" およびそれ以降
  • RJ71GP21-SX ファームウェアバージョン "48" およびそれ以降
  • RJ71GP21S-SX ファームウェアバージョン "48" およびそれ以降

開発者によると、上記以外の製品については、近日中にアップデートをリリースするとのことです。

ワークアラウンドを実施する
開発者によると、対策バージョンがリリースされていない、またはアップデートを適用できない場合には、次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能とのことです。

  • 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク (VPN) などを使用する
  • 当該製品を LAN 内での使用に限定し、信頼できないネットワークやホストからのアクセスを制限する

詳しくは、開発者が提供する情報を参照してください。

参考情報

  1. ICS Advisory (ICSA-20-324-05)
    Mitsubishi Electric MELSEC iQ-R Series

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
基本値: 7.5
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE CVE-2020-5668
JVN iPedia

更新履歴

2020/11/20
【参考情報】に ICS Advisory のリンクを追加しました。