公開日:2024/02/27 最終更新日:2025/01/16

JVNVU#96145466
複数の三菱電機製FA製品のEthernet機能におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

概要

複数の三菱電機製FA製品のEthernet機能には、不十分なリソースプールに起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在します。

影響を受けるシステム

影響を受ける製品は広範囲に及びます。

影響を受ける製品名、シリーズ名、製品型名、バージョン等の詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。

詳細情報

複数の三菱電機製FA製品のEthernet機能には、不十分なリソースプールに起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CWE-410CVE-2023-7033)が存在します。

想定される影響

TCP SYN Flood攻撃により、当該製品のEthernet通信を一定時間サービス運用妨害(DoS)状態にされる可能性があります。

対策方法

ワークアラウンドを実施する
開発者は、以下を実施することを推奨しています。

  • 当該製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク(VPN)等を使用し、不正アクセスを防止する
  • 当該製品をLAN内で使用し、信頼できないネットワークやホストからのアクセスをファイアウォールでブロックする
  • IPフィルタ機能(※1)を使用し、信頼できないホストからのアクセスをブロックする
  • 当該製品および当該製品が接続されたLANへの物理的なアクセスを制限する
(※1)IPフィルタ機能は、一部機種で設定が可能です。対応機種や設定方法を記載したマニュアル等の詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。

参考情報

  1. ICS Advisory | ICSA-24-058-01
    Mitsubishi Electric Multiple Factory Automation Products

JPCERT/CCからの補足情報

JPCERT/CCによる脆弱性分析結果

CVSS v3 CVSS:3.0/AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:L
基本値: 5.3
攻撃元区分(AV) 物理 (P) ローカル (L) 隣接 (A) ネットワーク (N)
攻撃条件の複雑さ(AC) 高 (H) 低 (L)
必要な特権レベル(PR) 高 (H) 低 (L) 不要 (N)
ユーザ関与レベル(UI) 要 (R) 不要 (N)
スコープ(S) 変更なし (U) 変更あり (C)
機密性への影響(C) なし (N) 低 (L) 高 (H)
完全性への影響(I) なし (N) 低 (L) 高 (H)
可用性への影響(A) なし (N) 低 (L) 高 (H)

謝辞

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。

関連文書

JPCERT 緊急報告
JPCERT REPORT
CERT Advisory
CPNI Advisory
TRnotes
CVE
JVN iPedia

更新履歴

2024/03/18
[参考情報]にICS Advisoryのリンクを追加しました
2025/01/16
[影響を受けるシステム]および[対策方法]を更新しました